Reuters
(表中のレートを更新しました) [ニューヨーク 27日 ロイター] – 米金融・債券市場で は、国債利回りが上昇した。中国が新型コロナウイルス抑制に向けた厳 しい規制を解除する中、市場では米連邦準備理事会(FRB)の金利の 道筋を見極めようとする動きが続いている。 米10年債利回りはFRBが利上げサイクルの終了を示唆するとの 観測の高まりを反映し、今月7日に約3カ月ぶりの低水準を付けたが、 その後は着実に上昇。先週の週間ベースの上昇は、FRB、イングラン ド銀行(英中央銀行)、欧州中央銀行(ECB)政策発表を受け、8カ 月半ぶりの大きさとなった。 市場では、FRBが景気後退(リセッション)入りを回避しながら 、インフレに対応するためにどこまで利上げを行うのか見極めようとす る動きが継続。アプタス・キャピタル・アドバイザーズ(アラバマ州フ ェアホープ)の債券アナリスト、ジョン・ルーク・タイナー氏は「短期 的には、長期債はリセッション、短期債は基本的にFRBの動きをにら み取引される。新たなデータが発表されるまでレンジから抜け出すのは 難しい」と述べた。 終盤の取引で10年債利回りは10.4bp上昇の3 .851%。一時は3.862%と、5週間ぶりの高水準を付けた。 2年債利回りは7.7bp上昇の4.400%。 2年債と10年債の利回り格差はマイナス55.1 bp。 30年債利回りは11.5bp上昇の3.937%。 財務省が実施した420億ドルの2年債入札は、最高落札利回りが 4.373%、応札倍率が2.71倍。アナリストは堅調な結果だった としている。 30年債(指標銘 17時05分 …